第39回日本神経救急学会学術集会
会長 横堀 將司
日本医科大学大学院医学研究科救急医学分野 大学院教授
日本医科大学付属病院 高度救命救急センター長
この度、第39回日本神経救急学会学術集会を2025年7月6日(日)に開催させていただくこととなりました。この伝統ある学会をお世話させていただくことは、私自身はもちろん、教室員、関連施設、そして同門の皆にとりまして大変名誉なことであります。会員はじめ関係の皆様に心より感謝を申し上げます。
本学会は、日本の神経救急の進歩と普及に貢献することを目的として、主に神経疾患の救急診療に興味のある若手医師が症例を持ちよった勉強会として1992年よりスタートし、1996年の第10回以降、年1回の開催となり現在に至っています。神経系の救急疾患は、原疾患や病像が極めて多彩であり、本学会会員の構成が救急医、脳神経外科医、神経内科医、整形外科医、小児科医、集中治療医、基礎研究者など、多くの診療科から参画していることからも、伺い知ることが出来ます。
一方、神経疾患の救急医療を取り巻く環境は大きく変化しています。医学は年々、その専門性が高まり、神経疾患領域もさらに細分化されつつあります。循環器・脳卒中基本法の制定、救急救命士法の改正、そして医師の働き方改革への対応も相まって、急性期医療を取り巻く環境も多様化・複雑化しています。私たちはこれらの変化を前向きに、そしてよりシンプルに考え、職種や領域を超えた、これからの神経救急のあるべき姿をイメージしました。ゆえ、本会のテーマを【Challenge to the border:領域を超えた挑戦へ】と定めました。
医療者は常に患者の幸せのために最善の医療を施す使命を持っています。参加された会員の皆様が、多領域のエキスパートから多くの技術と知識を学び、明日からも患者さんのために頑張ろうという気持ちになれるような学術集会にしたいと考えています。
日本医科大学救急医学教室のモットーは「挑戦」です。本学会の諸先輩方のお名前に恥じぬよう、この挑戦のスピリットのもとに、私共は鋭意努力して参ります。どうか盛会になりますよう、会員皆様からの御指導とご鞭撻をお願い申し上げます。
また本会が会員皆様の最良の学びと交流の場となるよう、会員の皆様におかれましてはぜひ活発なご討議をお願い申し上げます。
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